果物のびわに美容効果があると言われていますが、一体どんなものがあるのかまとめていきます!
1 びわの歴史
2 びわの美容効果や健康に対する効能は?
4 びわ種酒やびわの葉エキスの作り方
びわを積極的に食べる方はどれくらいいるのでしょうか?
まずは、びわについて詳しく理解していきましょう!
びわの歴史
バラ科びわ属のびわの原産国は、インドや中国の南部地方で、旬は5~6月になります!
日本での主な産地は、長崎県、千葉県、香川県になり、長崎県が一番収穫が多いのです。
1年を通して平均気温が15度、低くてもマイナス5度以下にならない場所が栽培に適しているといわれています。
6世紀頃にはすでに栽培が行われていたといわれているびわは、日本に野生種もあったと言われていますが、2016年現在日本で栽培されているびわの種類は、中国から長崎経由でもたらされたものだといわれています。
日本で栽培が始まったのは、江戸時代の中期頃になり、奈良時代には文献に存在が書かれているのです。
千葉県の富浦で栽培が開始されたのは、宝暦元年(1751年)で、この頃のびわは今よりの小粒で、江戸へ出荷されていたそうです。
江戸時代末期になってから、中国の種類が入ってきて、大ぶりのびわが栽培されるようになりました。
古いインドの経典によると、びわの実は大薬王樹と呼び、葉っぱは無憂扇(むゆうせん)と呼んで、万能薬として使われていたといいます。
日本でも一家に一本、びわの木が庭先にあれば、内臓の病気から、怪我にいたるまで、全ての病や怪我を治してくれる万能薬として活用されてきました。
びわの美容効果や健康に対する効能は?
それでは、びわは美容効果や健康に、どのような働きがあるのかを見ていきましょう!
まずは、健康効果などを見ていきます。
びわには、ビタミンやミネラル、ポルフェノールなどが豊富に含まれているといわれていて、古くから漢方や民間療法で使われてきた植物になります。
次のような健康効果が期待出来るといわれています。
● 感染症の予防
● 下痢の予防や改善
● 疲労回復
● 胃腸の消化吸収を高める
● 腰痛や神経痛
● 血液循環を向上させる
● 健胃整腸作用
● 利尿
● 抗がん消炎作用
● 老化防止
● 筋肉の緊張を和らげる
● 肝臓機能の回復
このように、沢山の健康効果があり、びわの葉には、解毒作用があることが分かっています。
びわに含まれるアミグダリンという成分が、これらの作用を発揮し、葉っぱにも多く含まれているのですが、実には、葉の1300倍ものアミグダリンが含まれています。
これが、びわの健康&美容効果の大きな特徴になります。
美容効果は、アンチエイジングに作用し、皮膚病などにも効果があるといわれていますが、血液を綺麗にしてくれる作用があるので、美肌にも貢献してくれます。
ニキビや肌荒れにも作用してくれ、体の内側から健康と美を引き出してくれるのです。
びわは、自然療法などでも使われる植物で、ガンに威力を発揮するということが分かってきました。
ガンに作用するのは、びわに含まれるビタミンB17が関係していて、一般的にアミグダリンとして存在している時には無害なのですが、これが体内に入ると、酵素で毒性のある成分になってしまうのです。
正常な細胞には保護酵素があるので、これによって、毒性を持ったビタミンB17は無毒化されますが、ガン細胞には保護酵素がないため、この毒性が直撃し、ガン細胞を死滅させるんだとか!
人間の体と植物の関係はよく出来ているなと驚きますが、これらの働きによって、びわがガンに作用するということが分かっているようです。
びわの葉にも、ガン細胞をこのように正常細胞に変えてしまうアミグダリンが大量に含まれています。
それでは、民間療法や自然療法で、びわはどんな使われ方をしているのか見ていきましょう!
● びわの葉を炙って患部に当てる
● びわの葉を患部に当てて、茹でたこんにゃくをタオルで包んで、その上にのせて温めると、痛みや炎症がとれる
● 古いゴワゴワしたびわの葉を細かく刻んで焼酎につけて、2~3ヶ月置いたものを温めて、温湿布をすると腰痛、肩凝り、痛みをとります
● 熱があったり、炎症があるときは、冷たいものを絞って当てる
● びわの葉を煎じて飲むと胃腸に良い
● 煎じた汁で洗顔すると美肌になる
● 水虫、できものにも、煎じた汁は良い
● びわの葉療法などで使った葉は捨てずにとっておき、数がまとまったら布袋にいれてお風呂に入れ、入るとよく温まり、疲れもとれ、湿疹や水虫に良い効果を発揮する。
● 傷や火傷には、生葉を貼っておくと一晩で軽減する
ビタミンB17には、ガンに特効があるということで、アメリカでも大変話題になったそうですが、もちろん、食事管理も一緒に行うことで、相乗効果が高まるといわれています。
個人的にも、販売されているびわの葉エキスを購入して、化粧水代わりに使っていたことがありますが、自然の力は、人間の想像を超えた働きをしますから、根気強くこれらは使っていかないと意味がないと言われています。
びわの葉茶も販売されていて、これには次のような効能があると考えられています。
↓おすすめのびわ茶
● 食欲増進
● 強壮作用や疲労回復
● 湿疹やあせも
● 下痢止めや咳止め
● 胃を丈夫にし、あせもやむくみ
● 夏バテは食中毒予防
● ダイエット効果やアトピー性皮膚炎の予防
● 肩凝りや腰痛の改善
● 新陳代謝を促進し美肌にする
ありとあらゆる効能があると言われている、まさに万能薬にもなるびわ、実も良いのですが、葉や種にも薬効があることが知られています。
※ 2017年12月9日に、農林水産省が、「びわの種に有害物質が含まれているので食べないように」と注意喚起を始めています!
びわ種酒やびわの葉エキスの作り方
それではここからは、手作り出来るびわ種酒や、葉っぱのエキスの作り方をご紹介していきます!
まずはびわ種酒です。
びわ生種・・・300g 玄米焼酎orホワイトリカー・・・ 0・7リットル
種に切り目を入れ、瓶に入れて焼酎やホワイトリカーを注ぐだけです!
1ヶ月もすれば茶色いエキスが出てきますが、古いほうが作用が高くなるので、1年ほど漬け込むと良いといわれています。
ガーゼなどを浸して絞ったものを外用すれば、切り傷、痛み、火傷、むくみや痒みなどに作用してくれます。
※ 飲用ではありませんのでご注意ください
びわの葉エキスの作り方をご紹介していきましょう!
びわの葉・・・150g ホワイトリカーor35度の焼酎
新しいびわの葉は、アミグダリンが少ないので、古くてごわついている状態の、緑色の濃いものを使ったほうが良いです。
これをよく洗って乾燥させ、細く刻んで、35度の焼酎に漬けます。
4~6ヶ月ほど漬け込んで琥珀色になったら完成です!
水虫が完治して、二度と発症しなかったという経験談もあり、これは、次のような症状にも作用があります!
● 打ち身、ねんざ、床ずれ
● 神経痛、腰痛、肩凝り
● 喉や内臓の痛み
● 慢性疾患など
その他、化粧水代わりに使ったり、頭皮マッサージをするとフケが出なくなるとも言われていて、その作用は多岐に渡ります。
今回は、びわの美容効果や薬効などについての情報をまとめていきました!