栗に美容効果がある理由!簡単レシピも♪
栗に美容効果があるといいます、一体どんなものなのか見ていきましょう!
1 栗の歴史
2 栗の健康&美容効果
3 栗の簡単レシピ
秋になり、旬の食材が続々と登場していますが、今回の記事では、その中でも栗の美容効果についてまとめていきます!
栗の歴史
日本では、石器時代の縄文遺跡から、炭化した栗が発見されたと言われていて、かなり古くから人間が食べていたと考えられています!
これらの情報から、9千年も前から、野生の栗を食べていたことが分かりますが、野生の栗は甘みが強く、しかも収穫量がとても少なかったので、当時は貴重なエネルギー源であったこともうかがい知ることが出来ます!
栗の栽培が始まったのは、今から5千年以上前の縄文時代で、青森県の山内丸山遺跡の発見で、当時の人が栗の木を植林して、安定的に供給していたことがわかったのです!なぜこれがわかったのかというと、出土した栗が、野生のものよりも大粒だったことがきっかけです!
このことから、当時の人たちは技術を持っていて、肥料を与えながら栽培をしていたのではないかと研究では推測されています。
その後平安時代の初期には、栗の栽培は盛んになっていき、徐々に地域が拡大していったと考えられています。
書物に栗が出てくるのは、712年ごろからで、古事記や720年の日本書紀などにも登場していて、平安時代の法典延喜式(えんぎしき927年)には、乾燥させて皮をむいた「搗栗子(かちぐり)」や、蒸して粉にした「平栗子」などの記載もあります。
日本全国で栽培されていたという栗ですが、昭和16年頃に発見された害虫「クリタマバチ」による被害で、日本中の栗園は大打撃を受けました!
その後は、クリタマバチに抵抗できる品種が育成され現在に至っていると言われています。
秋の味覚を代表する栗には、大きく分けると4種類あると言われています。
一般的に売られているものはニホングリで、天津甘栗で有名なチュウゴクグリ、マロングラッセで有名なヨーロッパグリ、そしてあまり見かけないアメリカグリがあります。
ニホングリは野生のシバグリ(芝栗)を品種改良したものです。
これは果実が大きくて、風味が良いのが特徴で、難点は甘みが少なくて渋皮が剥がれづらいことです。
チュウゴクグリは甘みがあり、小さい渋皮も向きやすいタイプですが、クリタマバチの被害を受けやすいため、日本では栽培されていません。
天津甘栗の原料として使われているのは、板栗(バンリー)という品種になります。
栗の見分け方をご紹介しておきましょう。
ハリと光沢があり、ずっしりと重みがあるものが良く、古くなった栗は、水分も減っていて、重みもなく味も風味も落ちています。
キズがついているものや黒くなっているもの、穴が開いているものなどは避けてください。
果実は種が発達したものなので、一応栗はナッツの一種になります!
日本で栗の産地として1位となっているのは茨城県で、次が熊本県になっています。
輸入先の1位は中国、2位は韓国になっています!
ニホングリの種類は次のようなものになrます。
● 筑波・・・日本で一番多く栽培されている品種で、岸根と芳養玉(はやだま)の交配種で、1959年に命名されました
● 丹沢・・・早生種の代表で、乙宗(おとむね)と大正早生の交配種、北海道と沖縄を除く全国で栽培されていて、甘みと香りは控えめです
● 銀寄・・・大阪府豊能郡伊勢町原産の、歴史がある種類になります。
● 利平くり・・・ニホングリとチュウゴクグリの一代雑種と呼ばれていて、1950年に登録をされています
● 石鎚・・・10月頃から出回る晩生種になります。岸根と笠原早生の交配種
● 国見・・・1983年に品種登録をされていて、丹沢と石鎚を交配させて作り出しました
● 岸根・・・山口県美和町が原産で、長い歴史を持つ品種です
● 伊吹・・・1959年に登録された、豊多摩早世と銀寄を交配させて作りました
● ぽろたん・・・渋皮が簡単にむける栗だということで注目を集めています!親は550-40と丹沢で、2007年に品種登録されています
栗は、輸出と輸入がされていて、主な輸出国は中国、マレーシア、シンガポールとなっています!
栗の健康&美容効果
それではここからは、秋の味覚であり、ちょっと調理が面倒な栗の健康&美容効果をご紹介していきます。
カリウムが豊富に含まれていて、動脈硬化や高血圧の予防に効果があると考えられています。
ビタミンB1、2、6が含まれているので疲労回復、美容効果、アミノ酸の合成や代謝に一役買ってくれると言われています。
さらに、食物繊維も豊富なので便秘改善に効果を発揮し、ビタミンCが入っているので、美容効果だけでなくこの時期からかかりやすい風邪の予防にも効果を発揮してくれます。
造血作用のある葉酸も含まれているので、貧血予防にも効果的です!
栗の成分の4割はデンプンなので、食べ過ぎには注意が必要です。
カロリーも意外と高く、100gで164kcalもありますから、秋から食欲が旺盛になる人は、太る心配がありますから、栗を食べる日は、他の糖質(お米、パン、麺類)などは摂取しないようにするなどの工夫をされたほうが美容効果という面から見ても安心です!
漢方的に見て、栗の健康作用は一体どんなものがあるのでしょうか?
気を益し、腸を厚くすると言われていて、生食をすれば、腰部の付随を治して、筋肉が切れたるを療すと考えられています。
東洋医学では、栗は温性で腸を丈夫にし、精力を養い、足や腰を強靭にして血液循環を改善すると言われています。
そして、嫌がられる渋皮は、現在注目されている栄養素であり、渋さの成分であるタンニンには、美容効果の高い抗酸化作用があり、さらに成人病予防に効果があることがわかっています。
栗の健康効果について、分かりやすくまとめていきましょう。
● 貧血予防
● 疲労回復
● 便秘予防&改善
● 冷え性改善
● 高血圧予防
● 風邪予防
美容効果では、次のような作用があると言われています。
● 美肌
● 髪を美しくする
● 高い抗酸化作用があるのでアンチエイジングに効果的
栗には、肌のシワやシミなどに効果を発揮するビタミンCが豊富に含まれているだけでなく、食物繊維が豊富なので便秘にも良い作用があるため、美肌作用が高くなるのです。
さらに、ビタミンB1が、肌の新陳代謝を活発にしてくれターンオーバーを正常に整えてくれ、ビタミンB2は、細胞の成長を促してくれ、老化防止に効果を発揮します。
ビタミンB6は、免疫力を高めるので、肌荒れの改善をしてくれます。
現代人に不足しがちな亜鉛も豊富に含まれているので、亜鉛不足でたんぱく質合成がうまくいかなくなっている人にとっては、これが正常に行われるようになりますから、髪や爪を美しくする作用があります。
すでに書いているとおり、渋皮に含まれるタンニンは、ポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用があることが知られていますので、アンチエイジングにピッタリです!
ただ、タンニンは鉄分と結合すると、鉄分の吸収を阻害しますから、摂り過ぎには注意しましょう!
それでは、分かりやすく栗の美容効果についてまとめていきましょう。
● マンガンが骨や関節を丈夫にする
● 食物繊維で体の内側から美しくする
● 銅も入っているので、肌のハリに効果的
● 葉酸が貧血を予防
● パントテン酸は、抗ストレスビタミンと呼ばれているので、ストレスに強い体にしてくれます
● ビタミン類が美しい肌作りに貢献する
しかもビタミンCは熱に弱いのですが、栗に含まれるビタミンCはでんぷん質に包まれているので、損傷はそれほどひどくないのです!
意外と美容効果も高い栗ですが、すでに書いたとおり、ダイエット中の人、そうでない人も、カロリーが高い食物になりますので、食べ過ぎには十分注意をしておきましょう!
栗の簡単レシピ
ここからは、栗の簡単レシピをご紹介していきます。
まずは、秋の味覚の代表の栗のレシピの中でも、代表的な渋皮煮をご紹介していきます!
● 栗の渋皮煮
材料 栗500g 調味料(砂糖200~230g・みりん小さじ2・醤油小さじ1)
ボウルに栗を入れて、かぶるくらいの熱めのお湯(60度ほど)を入れます。
こうすることで鬼皮(外側の硬い皮)が柔らかくなり剥きやすくなります。
渋皮を傷つけないように鬼皮を包丁などで剥いていきます!
鍋に水カップ6と栗を入れ、重曹小さじ1と1/2入れ、中火にかけて煮立ったら弱火で15~20分茹でます。
流水で触れるくらいまで冷ましましょう。
渋皮を傷つけないように、竹串で残っている繊維や綿状の皮を取っていきます。
鍋に栗を入れ、たっぷりの水を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして3~4分煮ましょう。
茹でこぼしをして、これを3~4回繰り返します。
鍋に栗を入れて、水2カップ、砂糖半量を入れ落し蓋をして中火にかけ、煮立ったら弱火で5~6分煮て冷まします。
弱火にかけて温まったら残りの調味量を入れ、落し蓋をして弱火で7~8分煮ていきましょう。
火を止めてそのまま冷まします。
冷蔵庫で煮汁ごと保存しますが、1~2ヶ月保存出来ます!
● 鶏もも肉と栗のカレーの煮込み
材料 鶏もも肉400g 栗150g マッシュルーム8個 塩コショウ少々
カレー粉大さじ2 出汁(日本酒90cc 水200cc 鶏がらスープの素大さじ2
ベジタブルブイヨンの素 キューブ一個)
もも肉(ダイエット中の人なら皮をはいだ胸肉がオススメ!)を一口大に切って塩コショウをする。
マッシュルームは半分に切り、鍋に肉、マッシュルーム、栗を入れ炒めて肉に火が通ったらカレー粉を入れて弱火で炒め、、カレーの香りが出てきたら、出汁を入れます。
コトコト煮込んで出来上がりです!
● 焼き栗
材料の栗は、食べたい分量を用意します。
平らなほうの皮の部分に包丁で切り目をいれます。
切った皮を上にして、200度以上のオーブンで15~20分焼きます!
粗熱が取れたら熱いうちに食べましょう!
好みではちみつをかけても美味しい。
茹でるのが面倒だなというときに、焼き栗は重宝するのではないでしょうか?
今回は、栗の美容効果についてや、簡単レシピをご紹介しました!