ヘンプシードオイルの効能!肌への効果は?
ヘンプシードオイルには一体どんな効能があるのでしょうか?肌に対する効果などを含めて、美容にも良いものなのかまとめていきます!
1 ヘンプの歴史
2 ヘンプシードオイルの効能
3 ヘンプシードオイルにはどんな肌への効果があるのか?
4 ヘンプシードオイルの使い方は?
ヘンプとは麻のことです。
そして、2016年現在、このヘンプを医療用にしていこうという動きがあり、これに関してはアメリカのほうが進んでいると言われています。
この記事では、カルディなどで普通に売っているヘンプシードオイルには、どんな効能や肌への作用などがあるのかといった情報を見ていきますが、日本人と麻の歴史についても理解を深めていきます。
ヘンプの歴史
日本人は、古くから麻を日常生活に上手に活用しながら生活をしてきた民族だということを知っている人は、多分多くないと思います。
個人的にも、子供の頃は全く知らず、疾患を発症してそれを自分で治そうと、様々な情報を集めていたときに、偶然麻の活用方法、歴史、日本人が昔からヘンプを使ってきたことなどが書かれた書籍や情報を見つけ、驚きました!
神道では、大麻(おおあさ)は、罪や穢を祓うものだと考えられてきました。
伊勢神宮の御札のことは「神宮大麻」と呼び、大麻は、天照大御神の御印とされているのです。
御印とは、皇室などで使われるもので、皇族は持ち物などに家紋のように御印を付けます。
例えば天皇陛下は栄(えいとは桐のことです)、皇后さまは白樺、皇太子さまは梓などを使っています。
大麻は、昔から物質的にも精神的にも日本人のシンボルとなる植物で、日本では縄文時代にはすでに使われていたことが分かっていて、福井県三方町にある鳥浜貝塚遺跡から、2種類の麻の縄が見つかっているのです。
これは、縄文創生期(約1万年前)のものだということが分かっています!
古くから日本では、麻繊維と言えば大麻から作られた繊維を指していました。
日本に自生していた麻が、日本へ持ち込まれた歴史については分かっていません。
万葉集でも麻について詠んだ歌が28首納められています。
大麻の栽培が禁止されるようになったのは、第2次世界大戦でアメリカに敗れた後になります。
GHQが日本へやってきたときに、深く生活に根付いていた麻が非常に困った存在だったため、強くこれを禁止しました!
理由は諸説ありますが、神道が非常に強く根付いていた日本人の絆を、分断して、これらの力を弱めるために禁止をしたのではないかとも言われています。
戦前は、小学校の教科書に、ヘンプの栽培方法や使い方が載っていて、麻は日本人の主要な繊維原料だったのです。
茎は工芸品に、種は食料に、大麻の成分を抽出したものは、薬や漢方として使われてきました。
大麻から抽出されるオイルは、バイオ燃料などに使う事もできます。
近年、麻の成分などが体に良い、様々なものに活用できることが多くの人に知られるようになり、日本で使用するのを禁止したアメリカは、なんと医療用途での麻の使用の解禁が州単位で加速しているのです!
さらに、大麻全般を嗜好品として解禁する州も出てきていて、コロラド州とワシントン州ではすでに解禁されているのです。
すべてが使えると言われている大麻ですが、次のような用途があります。
● 根・・・土壌を改良してくれる
● 茎の皮・・・ロープ、糸、織物、編み物
● 茎の芯(おがら)・・・紙や建材、エタノール燃料、プラスチック
● 葉・・・医療品、飼料や肥料
● 穂・・・医療品、神道の儀式
● 種・・・化粧品、石鹸、食品、食用油
まさに捨てるところがないという、優れた植物がヘンプオイルの原料である麻になります。
戦前には、日本では盛んに栽培されていた麻、これは現在地球環境にプラスの働きをすると言われていて、栽培するのに農薬や化学肥料が要らないのです!
痩せた土地を豊かにする働きもある麻は、土壌を改良するのにも適しているだけでなく、成長も早く害虫に強く、あらゆる土地で栽培が可能だと言われているのです!
大麻から抽出される成分の薬効は、世界的なレベルで脚光を浴びています。
大麻は、心的外傷後ストレス障害やADD、ADHDなどの発達障害などや、緑内障やがん患者のケア、喘息などに使用できることが分かっていて、今後医療分野での活用が期待をされているのですが、現在の日本では、医療目的であっても、大麻を輸入、栽培、使用、所持することは禁止されています。
日本でも古くから使われてきた大麻を栽培する麻農家は、大麻取締法が施行される前には19500もあったと言われていますが、これが施行された後の3年後には50にまで激減したんだとか!
2016年現在の日本では、七味唐辛子に麻の実が入っていたり、相撲で横綱が身につける化粧まわし、しめ縄、鈴緒、麻の衣類やタオルなどに使われていますが、戦前のような使い方はされていないのです。
世界的に麻の歴史を見ていくと、紀元前10,000年前からエジプトですでに麻が栽培されていたといわれています。
エジプトのミイラは、麻で包まれていることも確認されていますし、壁画にも麻栽培について描かれています。
ヘンプオイルの効能
近年、麻を使った健康食品なども出てきています!
個人的にも食べたことがありますが、ヘンプシードオイルやヘンプナッツなども登場していて、海外でも人気となっています!
ただ、まだまだ認知度もそれほど高くなく、多くの人が活用しているわけでないので、割高です。
藤原紀香さんも使っているといヘンプシードオイルには、いったいどんな効能があるのかご紹介していきましょう!
その前に、ヘンプシードオイルは、歴史でご紹介した大麻から抽出されるオイルではないので、ここは誤解のないようにお願いいたします。
麻の実の種から抽出されるのはヘンプシードオイル、大麻から抽出されるのは植物のカンナビスから抽出されているオイルで、これは薬として使用されるものになりますので、大麻から抽出されたオイルはカンナビスオイルと呼ばれていて、日本では2016年現在合法ではありません。
カンナビスオイルは、大麻の葉や花から作られていて、さらにこのオイルを抽出するためには、THCやCBDなどのカンナビオイドを高濃度で含むように品種改良された品種が使用されているのです!
THCとは、いわゆるハイになる麻薬効果のある成分で、CBDは、カンナビノイドです。
カンナビノイドとは、大麻に含まれる化学物質の総称になり、脳の扁桃体にあるCB1受容体の働きを促進することで、恐怖体験などで発生してしまったトラウマの症状を軽減してくれると言われています。
THCが含まれているカンナビスオイルは、口から3~6ヶ月摂取すると、なんと考え付く病気のほとんどが消えるといわれているほど、健康に貢献してくれるのです!
ここでご紹介するヘンプシードオイルは、カンナビスオイルとは違い、麻の実の種から作られたもので、必須脂肪酸(口から摂取しなければならない脂肪酸)を高い含有量で含んでいるスーパーフードになります。
オメガ3、6、ガンマリノレン酸(GLA)が、2:5:1という特殊な割合で含まれています。
ヘンプシードオイルの色は薄い緑色、においは少しナッツのような香りがします。
これには、9種類の必須脂肪酸がすべて含まれているのです、これもスーパーフードだといわれる理由になります。
ほかには次のような栄養素が入っています。
● マグネシウム、銅、鉄、亜鉛、αーリノレン酸、y-リノール酸、オレイン酸、リノール酸、植物繊維、たんぱく質、ビタミンE、C、A
必須脂肪酸が80%も含まれていて、オメガ6脂肪酸のリノール酸と、オメガ3脂肪酸のαーリノレン酸の割合が3:1でバランスが良いのです!
厚生労働省が推奨する理想的なリノール酸とαリノレン酸の比率が4:1なので、かなり理想的な割合で含まれているのがヘンプシードオイルになります。
y-リノレン酸が植物に含まれているのは非常に珍しいといわれていて、これは、母乳に含まれている成分になります。
● リノレン酸・・・血中のコレステロールを減少させて、動脈硬化を防ぎます
● αーリノール酸・・・血液循環を改善し、老化を予防させ、アレルギーが改善される
● y-リノレン酸・・・健康な皮膚を作り、血圧を安定させ、アレルギーを抑え、子宮筋を調節する
代謝しにくくて脂肪になりやすいトランス脂肪酸がまったく含まれていませんから、生活習慣病や心臓病のリスクを下げてくれます。
アトピー性皮膚炎の人は、血液の中にy-リノレン酸が普通の人に比べて50%しかないことが分かっています。
ヘンプシードオイルは、栄養価が高く、強力な抗酸化作用があるので、体の酸化を押さえてくれ、さまざまな体調不良にも作用し、ヨーロッパではアトピー性皮膚炎の治療に使われているのです!
肌に塗ると浸透も良いので、化粧品や石鹸などにも使われています。
がんのリスクも減らしてくれ、便秘も解消してくれる効能があるといわれています。
ヘンプシードオイルはどんな肌への効果があるの?
ヘンプシードオイルは、肌にも非常に良い作用があることが分かっています。
肌のバリア力をキープしたり、高い抗酸化作用がありますので、アンチエイジングにも最適です!
皮膚に塗ると、次のような作用があり、肌を保湿してくれます。
● オメガ6(リノレン酸)はセラミドの原料になり、水分を保持し、皮膚の再生作用もある
● αーリノレン酸は、コラーゲンの生成を助けてくれ、血行を促進して代謝を高めてくれ、しっとりとした肌を保持してくれます
ですから、乾燥肌や老化肌には最適だといわれていて、そのほかの有効成分を肌の真皮にまで届けてくれるのです
● y-リノレン酸は、角質層のバリア機能を高めてくれます
ヘンプシードオイルの使い方は?
ヘンプシードオイルは、加熱すると栄養成分が失われてしまいますので、サラダにかけたり、加熱しないで料理にかけたりして体内に入れるようにしてください。
スムージーに入れたり、パンやパスタ、冷奴にかけたり、さらにはそのまま一日大匙1杯ほど飲んだりして体内摂取します。
こちらの動画などの説明も分かりやすいので、シェアしておきます!
顔に塗ったり、アロマオイルを混ぜてマッサージをしても良いですし、アイデア次第でさまざまな使い方が出来ます!
2016年11月8日に、アメリカのカリフォルニア州で、娯楽用の大麻(マリファナ)の所有や使用が合法化する法案が、住民投票で可決されました!
21歳以上の成人であれば、大麻草は1オンス(28・5g)まで、成分を抽出したコンセントレートなら8gまでの所持が認められていて、同じ量を他の成人へ譲ってあげることも可能なのです。
そして、最大6株までは自宅での栽培が出来ます!
アメリカはこのように合法にする州が多くなっていて、あのウーピー・ゴールドパーグが、女性用向けの医療用大麻製品を発表したりと、様々な製品が作られていて、なんとスマホが販売されたとき以上のBIGがビジネスがアメリカでは生まれていて、サンフランシスコで配られている、日本で言うならば「R25」のようなフリーペーパーの後ろには、医療用大麻ショップの広告だらけとなっているそうです!
ただ、医療用大麻の許可証を持っていない人が所持していると、1オンス以下の所持ならば100ドル以下の罰金刑となっています。
そして、21歳以上であれば、街の大麻ショップで自由に購入できます!
東洋経済が、「アメリカ大麻合法化は、大統領選で加速する」という記事を書いていますのでシェアしておきます。
この記事を書いている2016年11月現在では、元女優の高樹沙耶容疑者が逮捕されたりと、まだ合法化するという議論すら出ていませんので、健康や美容に役立てるのなら、ヘンプシードオイルか、もしくはTHCが入っていない、CBDなら、なんとネットで購入して使用できます。
じわじわと世界で、裏社会で莫大な利益をあげてきた大麻の合法化が進んでいるようです。
驚きの世の中になっていて、さすがアメリカは行動が早いなと感心させられます!
と、感心している場合ではない情報もありますのでシェアしておきましょう。
もしかしたら、この合法化も、あらたな薬漬けになる可能性があるという話にもなるようです。
アンチの多い内海聡医師なども、著書で、大麻合法化について、大手製薬メーカーのなんらかの意図があるという話を書いているようです。
個人的見解ですが、とりあえず、合法で安心で、なんだか明るいヘンプシードオイルを使えばいいのではという、面倒な理論で議論する話ではなく、合法で使いやすいものをまずは使ってみればいいと思いますが、あなたはどう思いますか?
個人的にはヘンプシードオイルを使用して、なかなか気持ちいいオイルだなという実感を持ちました。
十分にヘンプシードオイルでも高い美容作用などがあると言われていますので、こちらを使ってみて、肌の状態の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回は、ちょっと複雑な違いがある麻の油であるヘンプシードオイルについて情報をまとめていきました!