98年も生きた、元祖肉食系の小説家の宇野千代の美容法は、オリーブオイルを使っていたといいますが、どんな方法だったのか情報をまとめてシェアしていきます!
1 宇野千代とは?
2 宇野千代の美容法は?
3 宇野千代の使っていたオリーブオイルは?
女流作家として数度の結婚をした恋愛経験が豊富で、自由に生きた才能豊かな女性の宇野千代さん(以下さんを省略)。
20代の頃から、夢中で彼女の書いたエッセイを読んだ経験を持っていますが、なんだかとても気になる、惹かれる存在だったのです!
今回は、宇野千代の美容法などをまとめていきます!
宇野千代とは
90歳になったときにも、周囲から「超美肌」だと絶賛されていた宇野千代、一体どんな人物なのかまずはご紹介していきましょう!
1897年11月28日生まれで、出身は山口県岩国市になります!
明治30年生まれで、大正、昭和、平成の3つの時代に活躍をした日本の随筆家ですが、多才なことでも知られており、着物のデザイナーをやったり、編集者、さらには実業家としての顔も持っていた、パワフルな女性でした。
実家は酒造業を営む裕福な家でしたが、なんと父親は生涯その仕事に就くことなく博打ばかりをしていました。
宇野千代が幼い頃に母親は亡くなってしまいますが、娘の千代と12歳しか違わない女性と再婚した父親は、かなり変わった性格をしていたことをエッセイなどで紹介されていましたが、雪の日でも裸足で学校に通わせるような不思議な感性を持っていた人物でした。
一般的には、再婚相手の義母と関係が良くないという方が多い中で、宇野千代は非常にこの母親を慕い、「おはん」のモデルとして作品に登場させているほど仲が良かったのです。
とにかく自由奔放という言葉がピッタリの女性で、なんと最初の結婚は、義母の姉の子(従兄弟)としたのですが、10日で実家に帰ってしまったそうです!
その後は、小学校の代用教員となりましたが、べっぴんさんがいるということで、学校へ宇野千代の姿を見に人がやってくるほど目立った存在だったそうです。
この頃、美容法として、毎朝早くに起きて、義母が沸かしてくれたお湯で顔のスチームを行い、当時は珍しいお粉をはたいて化粧をし、学校へと通っていたのですから、目立つのも当然です!
生涯で何度も結婚と離婚を繰り返し、好きになったら一緒になる、嫌いになったら別れるという生き方を地で生きた宇野千代の人生は、まさに波乱万丈、ですがそれらは血肉となり、小説などの作品に変えていき、生計を立てて98歳まで生きたのです!
結婚歴は4回、1939年に最後の結婚を北原武夫としたのですが、1964年に離婚してしまいました。
結婚歴は次のような状態です!
● 1911年最初の結婚・・・義母の姉の子である藤村亮一
● 1919年2回目の結婚・・・藤村亮一の弟の忠
● 1926年3回目の結婚・・・尾崎士郎
● 1939年4回目の結婚・・・北原武夫
一度「スタイル社」という会社を倒産させていて、金策に大変だった時期があり、電車にも乗れず歩いていたというエピソードをエッセイで読んで、この方はなんて前向きで目の前の出来事に流されたり、どっぷりと不幸感に浸ったりしない強い女性なんだろうと感心した記憶がありますが、どんなことが人生に起こっても、ただただ前を向いて生き続けたステキな先輩女性の姿をエピソードの中に見ながら、夢中になって読んだものでした。
彼女は晩年に「私なんだか死なないような気がするんですよ」という仰天なタイトルのエッセイを出版、この中で「わたし泥棒以外なんでもやったわ」とも表現、まさに自らの人生を身体を張って生き、さらにそれをすべてさらけ出せる強さを持っていたのです。
しかも、最後の結婚生活を終え離婚したのは、宇野千代が60歳を超えたときのことになります。
しかも、生涯で建てた家がなんと11もあり、この経験を「私の建てた家」という随筆にしてしまったのです!
恐るべし、経験はすべて仕事にするというこの生き様は、客観的に眺めている分にはかっこいいなと感じますが、身近な人だったら大変だろうなと感じてしまいます。
パワフルウーマン、元祖肉食系女性といわれる宇野千代は、とにかく驚くような生き様を貫き、長寿を生きたまさにスーパーウーマンでもありました!
虎ノ門病院で、急性肺炎のため98歳で死去してしまいましたが、なんだか彼女が言ったとおり、肉体は見えないけれど、死なないような気がするという言葉の通り、死んでないんじゃないかと感じさせる不思議な女性でもあります。
宇野千代の美容法は?
そんな、パワフルな女性だった宇野千代の美容法は一体どんなものがあったのでしょうか?
● お湯でスチーム
● よく歩く
● 好きなものを食べる
● オリーブオイルを使う
基本的にはこのようなシンプルな美容法を実践し、90歳を過ぎてもツルピカのお肌を保っていたといわれています。
現代ではスチーマーなどの器械が沢山販売されていますが、彼女が小学校の代用教員をしていた時代はまだまだ日本人自体が生きることに精一杯で美容に励むという生き方まで考える人は少なかった時代ですから、そんな中、朝からしっかりと顔のスチームをしてから身支度を整えていた彼女は、かなり先駆け的な存在だったのではと思われます。
それでは、宇野千代も好んで行っていた美容法の一つであるスチームですが、一体どんな効果があるのでしょうか?
● 収縮された血管がほぐれるので肌の血行が良くなる
● 温かい湯気が顔に当たることでリラックス作用がある
● 毛穴から汚れが浮き出てくるクレンジング効果
● スチームの微粒子を吸い込んだ肌に、その後付ける化粧品が浸透しやすくなる
このような作用があるので、スチームをした後に基礎化粧品などを付けると、浸透しやすくなりますので肌がしっとりと潤いを増します。
足腰をしっかりと鍛えることは、美容法だけでなく、健康法にも繋がります。
個人的にジムに通っていますが、そこへ行くまでの道のりで見かける、年配の方々の多くは、足腰を普段からあまり使っていないようで歩き方がおかしかったり、筋肉が落ちてしまい、歩きずらそうにしている様子をよく見かけます。
それと反対に、しっかり足腰を使っている年配の人は、歩き方もしっかりとしています。
整体の世界でも、使わない臓器や部位は錆びると言われていて、やはり体もなんでも使ってなんぼの世界観があるようです、養生もいいですが、いくつになっても元気よくハキハキと歩くためには、日頃から美容法としてだけでなく、健康法としてよく足腰を動かすことは色んな面から見ても良い作用があることは確かです。
エッセイの中で、毎日ナスばかり煮て食べていたという表現をされていたのですが、意外と好きなものを食べていらっしゃったようですが、特別栄養に偏りがあったとは感じられませんでしたし、自炊派でもあったようですから、加工品ではなく手作りのお惣菜などを食べていたようですから、自然な食材から栄養をしっかりと吸収していたようです。
そして、宇野千代の美容法の王道はやはりオリーブオイルを使ったものです。
日本の小豆島で作られているオリーブオイルを長年愛用し、非常にキレイな肌を保っていたことは有名な話です!
使っていたオリーブオイルについては、次の章でご紹介していきますので、ここからは、宇野千代の代表的な美容法であるオリーブオイルの効能などについて詳しくご紹介していきましょう!
まず、オリーブオイルについて簡単にどんな油なのかをご紹介していきます。
油はすべて脂肪酸です。
オリーブオイルは、脂肪酸の中の不飽和脂肪酸の中の一価不飽和脂肪酸になります。
これは、オメガ9オレイン酸といい、人が体内で合成できるオイルになりますので、必須脂肪酸ではありません。
不飽和脂肪酸は、炭素が連なった鎖に水素がところどころ抜け落ちている構造をしていて、その中で水素の穴がひとつだけのものを、一価不飽和脂肪酸、水素の穴が複数あるものを多価不飽和脂肪酸と呼んでいます!
同じ不飽和脂肪酸に多価不飽和脂肪酸があり、こちらはオメガ3や6で、非常に酸化しやすいタイプですが、オメガ9オレイン酸は非常に酸化に強く、加熱料理などに向いています。
オリーブオイルと同じタイプの、オメガ9オレイン酸のオイルは他には次のものがあります。
● ピーナッツ油
● 米ぬか油
● キャノーラ油
● パーム油(ヤシ油)
● 品質改良でオレイン酸を多く含ませたヒマワリ油
オレイン酸が豊富に含まれているオリーブオイルは、善玉コレステロールを下げずに、悪玉コレステロールだけを下げる働きがあります。
さらに、肝臓や脾臓、腸などの機能を高める働きがあり、便秘解消にも役立つのです。
オリーブオイルには、これらの働きをするオレイン酸が70~80%も含まれているのです!
オレイン酸は、人間の体の主成分でもありますので、人の皮脂と同じ働きをします。
さらにビタミン、ミネラル、酸化防止力の強いポリフェノールも含んでいて、皮膚トラブルの改善をしてくれ、乾燥も防いでくれるビタミンAや、肌に潤いを与える植物性スクワラン、さらに人間の母乳や皮脂に近い成分が含まれているので、抗炎症作用があります。
これらの作用があるので、アレルギー体質や、肌が敏感な人ももちろん、質の高いオリーブオイルを選んで使えば効果的な作用を及ぼすと考えられています。
オリーブオイルの色素成分のクロロフィルには、体内のデトックス作用があり、吹き出物やニキビなどの炎症を沈める働きもあります。
オリーブオイルは、酸化に強い油だと言われていますが、基本的には開封後6ヶ月以内に使い切るのが安心です!
そして、どんなに体に良いと言われるものも、体のことを考えると、ローテーションで回して使うほうが安心です。
良いものも使い続けることで、体に蓄積され、なんだかなぁという状態にもなります。
体は慣れるという性質がありますから、良いものでも、数種類お気に入りを選んで、ローテーションさせると安心感が高まるのではと個人的には考えています!
オリーブオイルだけでなく、食用などに使う植物油を選ぶ視点は次のものが重要になります!
● コールドプレス(30度以上の熱を加えていない)
● オーガニック認証
● 自社製品
さらに、ボトルはガラス瓶か遮光瓶に入っているものがおすすめです。
ググれば、オリーブオイルの選び方などは詳しく書いているサイトはいろいろとあります、ご自身の選択で選んでいっていただければと思います。
そして、フランスの女性は、昔からオリーブオイルを美容法として活用していたと言われていて、フランス関係のエッセイも好んで読んできた経験があり、よくオリーブオイルをクレンジングに使っていたとか、保湿に活用しているといった情報が出てきます!
それでは、オリーブオイルを使った美容法をご紹介していきましょう。
洗顔後、化粧水の後、もしくは前に塗る。
化粧水の前に塗ることで、より化粧水が肌に吸い込まれやすくなるブースター効果があります。
他には次のような使い方があります。
● クレンジングとして使う
● オリーブオイルをたっぷりと塗ってお風呂につかりパックをする
● ヘッドマッサージに使う
● 髪を洗った後少量を塗り、コンディショナー代わりに使う
● マッサージに使う
オイルですから、アイデア次第で様々な使い方が出来ます。
宇野千代の使っていたオリーブオイルは?
ここからは、宇野千代が使っていたオリーブオイルについての情報をまとめてシェアしていきましょう。
そもそも、彼女とオリーブオイルの出会いはなんだったのでしょうか?
なんでも、二十四の瞳という小説を書いた作家の壺井栄氏から、小豆島にオリーブオイルがあるという話を聞き、それから使用するようになったといいます。
この小説の舞台は、御存知の通り小豆島になります!
そして、1989年ごろになると、小豆島ヘルシーランドという会社の方が、さまざまな方の引合せによって宇野千代さんと出会い、オリーブオイルを美容に活用するために、「これ以上無い唯一無二の上質な美容オイルを作ろう」と考え、世界中のオリーブオイルの製法を調べ最高の香りと、肌への浸透力高める独自の製法を発見し、誕生したのが「ジ・オリーヴオイル」になります。
小豆島ヘルシーランドの独自技術は乳酸微発酵で、安定供給をするために、産地別に3種類あります。
● フランス産(これが基本のもの)
● 小豆島産
● オーストラリア産
自然免疫を研究されている香川大学の医学博士によると、ジ・オリーヴオイルには、なんとメラニン生成の抑制をしてくれる、SPF10程度の日焼け止め作用もあることが分かっています。
そう、オリーブオイルには日焼け止め効果&美白作用があるのです。
そして、厳しい国際基準をクリアしたエキストラヴァージンオイルだけを、小豆島でひと瓶ずつ真心を込めて詰めています。
しかも、搾油マイスターが時間をかけて搾油したオイルを、さらに1・5ミクロンの細かい濾紙を使ってオイルの重さだけで一滴一滴濾過しているという、本当に繊細な方法で作り上げています!
今回は、宇野千代の美容法で有名な、オリーブオイルの効果などについての情報をまとめてシェアしました!