温冷浴は危険なの?自宅でのやり方や効果は?
温冷浴は危険なの?自宅でのやり方や効果は?
1 温冷浴は危険?
2 自宅でのやり方は?
3 どんな効果があるの?
4 個人的にやってきた経験談
5 水風呂の注意点
サウナブームの真っただ中、どうやら温冷浴というものも人気が高いようだということで、今回はこの入浴方法についてご紹介していきます!
温冷浴は危険?
まずは、温冷浴とはいったいどんなものなのか見ていきましょう!
個人的にこの入浴方法を知ったのは、ヨーガ革命という本だったのです。
なんでも「過去現在因果経」という釈迦の前世の物語と、現世における伝記を説いた経典に、ブッタ誕生の光景を描いたものがあり、そこには次のように書かれているんだとか!
「陽の龍が温かい湯、陰の龍が冷たい湯で水で交互に濯(すす)ぐと太子の全身たちまち黄金色と化し、全宇宙をあまねく照らした」と書かれているんだそうですが、ヨガの本によると、温冷浴は70歳の老人を40歳壮年に変身せしめるほどの効能があるとも書かれています。
字のとおり温かいお湯にだいたい2分ほど入った後に、18度くらいの冷水に30秒ほど入ると一般的には言われていますが、ヨガの書籍では温冷浴は両方とも1分ずつが良いと書かれています。
これを3度くらい繰り返します。
銭湯でサウナがあって、水風呂があるところなら実行しやすいですね!
温冷浴は危険だという説もありますが、本当でしょうか?
人によっては確かに危険なことになりかねないことは否定できません。
メリットは多いですが、危険回避をするためには、次の方は温冷浴をされないほうが安心です!
● 高齢者(すべての人に当てはまるわけではない)
● 動脈硬化のある人
● 高血圧
● 心臓に持病を抱えている
このような症状を持っている方はヒートショックになる可能性が高くなります!
ヒートショックとは、温度変化で血圧が急変し、心筋梗塞脳や脳卒中を引き起こしてしまう可能性が高まります。
なんでも日本では、年間に1万人がお風呂などでヒートショックを引き起こして亡くなっているそうですから、危険といわれてもおかしくはありません。
あなたの体は温冷浴をしてもいいのかどうか、まずは主治医などに聞いてみたりして決めたほうが良いでしょう。
他にこの入浴方法が危険になる状態はなんでしょうか?
◎ アルコールを飲んだあとに行う
酒を飲むと血管が拡張して血圧を下げます。
実は温冷浴をしても同じことが体内で起こります。
ということは、血圧が大幅に低下するということになりますので、これは大変危険が伴う行為になりますよね?
さらに、アルコールを代謝するためには水分が必要となりますが、酒を飲んだ状態で
お風呂に浸かると汗をかいてしまい脱水症状を引き起こしてしまう可能性が高くなってしまいます。
◎ 体調が悪い人
風邪を引いていたり、体調がすぐれないときにはこういった行動は控えてゆっくりと休むことが大切になります。
わざわざ具合が悪いのに温冷浴をして、悪化させないよう注意しましょう。
◎ 食後一時間以内の人
食後は消化器系に血液が集中するのですが、入浴などをするとこれが分散されてしまい消化を阻害してしまいます。
せめて2時間ほど経ってから行うほうが安心ですし、体にとっても負担が少なくなります。
◎ 冷水を長時間浴びる
体が冷え切ってしまい風邪の原因になるだけでなく、温冷浴で適度に温まった体がリラックスできなくなりますので、冷やしすぎに注意しましょう。
これらに注意しながら、さらに水分をしっかりと摂取したり、温冷浴の合間に休憩をはさんでリラックスさせるようにしましょう。
さらに、私のように普段からサウナと水風呂に入り慣れている方でない限りは、いきなり水を全身にかけるという行為はやめましょう。
まずは体を温めたらぬるま湯をかけるようにして、徐々に水の温度を下げていきます。
慣れてきたら冷水にしていきましょう。
そして、先程から書いているヨガの書籍から病人と老人が始めるときは冷と温との温度差を摂氏10度以内にすることとも書かれています。
さらに、初心者の方は足首まで、膝まで、股まででも安全で効果があるということです。
自宅でのやり方は?
温冷浴に興味はあるけど、近所に銭湯もないしなぁという方は自宅で行うことも可能です。
やり方はとっても簡単!
お風呂にお湯をためて、そこで体を2分ほど温めたらいったん出てシャワーで冷水を30秒ほど浴びるを繰り返せばいいだけです!
ヨガの本式にやるのなら、1分が良いそうです。
他には、家に置くスペースがあるのなら、20リットルほど入るポリバケツを2つ用意して、片方に温かいお湯、もう一つは水を入れて交互に入るというやり方もあります。
自宅で行う場合も、3回以上繰り返して行い、最後は水で〆るのが王道です!
どんな効果があるの?
ここからは、温冷浴の効果についてみていきましょう!
まずは一般的な情報の前に、ヨガの書籍に書かれている話からしていきましょう。
全身に酸素を回して一酸化炭素を解消しシュウ酸から発生しようとするのを防ぐのを予防するそうです。
まず、理解するために一酸化炭素が体でどんな悪さをするか理解しましょう!
これが体内に多くあると、血液の中のヘモグロビンと結びついて酸素欠乏を引き起こしてしまいます。
これが一酸化炭素中毒と呼ばれる症状です。
酸素不足になると疲れやすくなったり具合が悪くなるのです。
シュウ酸は体内に入ると腸内でカルシウムと結びつき石のように固くなって、腎臓や尿管に負担をかけてしまいます。
ですから、温冷浴をやると体内に酸素をしっかりと回すことができ、健康体を維持しやすくなると考えられますね。
さらに、ヨガの本によると、温浴は体をアルカリ性にし、冷浴は酸性にするので、これを交互にやることで体が中庸になることで健康になると考えられています。
他にはどんな効果があるのでしょうか?
◎ 自律神経が整う
人間の自律神経はリラックスさせる副交感神経と、エネルギーを充電する交感神経でできていて温かいお湯に入ることでリラックスし、冷水に入ることで緊張を高めるので、これらを交互に刺激することで自律神経がより働きやすくなるように整えてくれるのです。
◎ ぐっすりと眠れるようになる
個人的にもこの効果を実感していますが、温冷浴で適度に体が疲れるだけでなく、血行が良くなりリラックス作用もあるのでよく眠れるようになります。
それだけでなく、より深い睡眠を経験することができます。
◎ 免疫力があがる
免疫とは自己防衛システムのことで、免疫細胞は血液の中にいるので体温が1度高くなると免疫力は5~6倍もアップすると言われています。
温冷浴で体がぽかぽかになれば、自然と免疫があがって風邪を引きにくくなったり、病気の予防ができるようになります。
自律神経を鍛えることでストレスに対する抵抗力も高まりますので、これらの作用から免疫に非常に効果的だと考えられています。
◎ 美肌&むくみ防止作用
やってみると分かりますが、温冷浴をした直後や次の日の肌の状態が非常に良いことが経験からもよく理解できます。
冷えた女はブスになるなんて言葉がありますが、温めることの効果はさまざまなところでも言われています。
血行が良くなることで老廃物をたっぷりと排出され、さらに自律神経も鍛えられてぐっすりと眠れるのですから、肌にとっては理想的な状態が保てるわけなので美肌にならないわけがありません!
余分な水分も出ていくのでむくみにも非常に良いです!
◎ 冷え性や肩こりの改善
やりつづけていると分かりますが、血流が良くなることで筋肉に血液がしっかりと回り、肩こりや冷え性の改善につながります。
◎ 疲労回復
ポンプのように全身に血液が回りはじめますから、体内から老廃物が排出されることで疲労回復が早まるのです。
◎ ヒートショックプロティンで体が回復する
体を温めると、体内でヒートショックプロティンと呼ばれる細胞が増えるのですが、これは自ら体を守ろうとする働きがあることがさまざまな研究で分かっています!
あなたも見たことがありませんか?
元気のないレタスを、50度のお湯で洗ったり浸したりすることでシャキッとした姿になる実験を!
これがヒートショックプロティンの働きで、私たち人間の細胞も水分を除けばほとんどがたんぱく質でできています。
このたんぱく質は熱を加えることで再生していくので、温冷浴などやお湯やサウナに入るといった動きをすることで、細胞の再生をしてくれるのです!
このほかに、冷水を浴びたり、水風呂に入ることで褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪燃焼しやすい状態にしてくれるので、痩せる効果も体感できるともいわれています。
水風呂で痩せるメカニズムは、次のものがあると考えられています。
研究によると、褐色細胞という脂肪を燃焼する働きのある細胞が刺激を受けることで、体内の脂肪が燃えてくれるからです。
なんでもある研究によると、冷たい水に入ることで前駆細胞が増殖し、これが褐色細胞に分化し増えていくということが分かったそうです。
ちなみに前駆細胞とは特定の体細胞やに分化する途中の細胞のことです。
そして、あくまでもヨガの本に書かれていることですが、この温冷浴をやると体を石鹸で洗わなくても良くなるという説もあるようです。
石鹸を使わなくても、この方法で体の手入れを行うことできれいな皮膚を保つことができるんだとか!
個人的にやってきた経験談
ここからは、サウナや水風呂、温冷浴などをやってきた個人的経験談をご紹介していきたいと思います。
温めたあとに冷たいお水を浴びたり、水風呂に入ることを繰り返していると、数回行った頃にいわゆる世間で言われる「整った」なんて状態になるのです。
私の経験からいえば、これはとにかく頭でなにも考えることができず、ぼぉーっとしているのだけれど非常に脳が研ぎ澄まされた状態という感じです。
精神状態も安定しているだけでなく、変に落ち込んだりもせず、悩むこともなく、非常に穏やかな心境になります。
これらを行っている途中で、感覚的に自律神経を鍛えているとはっきりと実感できるのも面白いのです。
滝行などを行う人たちの気持ちがなんだか体レベルで理解でき、もっと早くからやっていればよかったなぁと思ってしまいました(笑)。
フェイスエステに行くくらいなら、温冷浴やサウナがおすすめです!
安上りで、健康にも良く、免疫力もアップしてくれるなんてとてもありがたいですよね。
健康ってお金がかかるものではなかったんだと、改めて感じられる経験でもあります。
サウナは普通の銭湯なら600円くらいで入れますし、温冷浴なら自宅でもできますしね!
とにかく健康や美容に関しては関心が高かったので、さまざまなことを試してきましたが、たどり着いたのは子供のころからよく祖母に連れていかれていたお風呂屋さんだったという・・・目の前にあったじゃないかという驚きでした!
ちなみに、水風呂や水シャワーで痩せるですが、個人的にはその効果を実感しています。
そもそも、普段からほぼ毎日ランニングかウォーキングをし、筋トレをしているので太ったりすることはないのですが、水風呂に入った翌日はさらに引き締まったなと実感することができますので、それなりに効果があるという経験はしています。
水風呂の注意点
ここからは、水風呂に入るときの注意点をご紹介しておきます。
同じサウナ仲間のお姉さまの中にもたまに水風呂に入って、めまいを強く感じて不安感を持つ方がいますが、その方は熱いサウナ後に入ったあとの水風呂があまりにも気持ちよくて少し長時間入っていたためめまいを起こしました。
サウナで血管が拡張して血圧が上昇し、水風呂は血管をきゅっと収縮させて血圧を下げるので、脳への血流が減少してしまうことでめまいを引き起こしてしまうのです。
めまいを引き起こさないようにするには、1分ほどをめどに水風呂からは出ることが大切です!
私もサウナー初心者ですが、水風呂がどんなに心地よくても1分ほどで出るようにしています。
そうすることで、めまいを起こして不安感を感じずにすみますので安心ですよね。
今回は、温冷浴は危険なの?自宅でのやり方や効果は?をお届けしました!