ぶどうの美容効果についてや、おすすめの種類、食べ方などの情報をシェアしていきます!
1 ぶどうの歴史
2 ぶどうの美容効果&健康効果
3 ぶどうは果物だから体を冷やすの?
4 ぶどうのおすすめの種類
5 ぶどうの選び方
6 ぶどうの農薬の落とし方は?
7 ぶどうの食べ方や量は?
ぶどうと言えば、ポリフェノールが豊富な果物という認識が高いかと思います。
今回は、ぶどうの美容効果などの情報をまとめていきます!
ぶどうの歴史
ぶどうはバラ亜網クロウメモドキ目ブドウ科の蔓性落葉低木の果物になり、世界中で10000種類以上存在していると言われていて、赤、黒、緑(白)の3つに大きく分けられています。
紀元前8000年頃シリアの、テル・アブ・フレイラ(現在のヨルダンのテル・アスワド)の遺跡から、ぶどうが検出されています。
ぶどうについて記述された一番古い記録は、紀元前3500年頃のもので、チグリス川とユーフラテス川の間で栄えたメソポタミア文明のシュメール人によって書かれた楔文字(くさびもじ)で、「ぶどうの実が垂れ下がっていて青葉がついているのを眺めるのは心地よかった」と書かれています。
ちなみにメソポタミア文明は、現在のイラククエートを占めている、バビロニアの南半分の地域になります。
紀元前3000年頃には、原産地であるコーカサス地方やカスピ海沿岸でヨーロッパブドウの栽培が行われていて、ワイン造りも早くから行われていたようで、メソポタミア文明や古代エジプトでも珍重されていたと言われています。
その後はカナンから豊かなエジプトへと移住したセム族によって、ぶどうの栽培方法やワインを作る方法などが伝わっていったと言われています。
カナンとは、現在の地中海とヨルダン川、死海に挟まれた地域のことです。
紀元前2000年頃になると、現在のレバノンに住んでいたフェニキア人からエーゲ海のクレタ島や、紀元前1300年頃になるとギリシア本土へ栽培方法が伝わったと考えられています。
ローマ帝国時代に、ワインは帝国中に広まり、紀元前2世紀に中国へ伝わりました。
日本では、弥生時代の遺跡224の中の26遺跡から、ぶどうが発見されているので、この頃から限られた範囲で自然に野生のぶどうが自生していたと考えられています。
日本でぶどうが栽培されるようになった歴史には、2つの説があります。
● 中国から伝わり、法薬であるとして栽培を、奈良時代の718年から、僧侶の元基が、山梨県勝沼の村人に教えたのが甲州ぶどうの始まり
● 1186年平安時代末期に、甲斐国勝沼の雨宮勘解由(あまみやかげゆ)が、旧暦の3月27日にお祭り参詣(さんけい)の後に、山林でぶどうの木を見つけ移植し、栽培を始めた、もしくは、中国から伝来したぶどうの木を、雨宮勘解由が挿し木で増やして栽培したのが甲州ぶどうの始まり
甲州のぶどうはその後どんどん拡大していき、1316年になると岩崎に15町歩、勝沼に5町歩農園が出来ていたといわれています。
江戸時代になると、甲府盆地、特に勝沼が中心となり、甲州名物になっていきます。
その後は関西や山形でも栽培が行われるようになり、明治時代に入ると、欧米から新品種が次々と入ってくるようになり、乾燥した場所で栽培されることを好むヨーロッパのぶどうは、日本の気候に合わず栽培が失敗します。
キャンベル・アーリーやデラウェアが普及し、戦前にはこの2種類が主要品種でした。
新潟県高田では、ワイン製造に着目してぶどうの品種改良を行い、日本ワインの有名な品種としてマスカット・ベーリーAを作り出しました。
ぶどうの美容効果&健康効果
かなり古くから世界中で飲まれていたワインの原料になるぶどう、こちらの果物の美容効果は一体どんなものがあるのでしょうか?
まずは、健康効果からご紹介してきましょう!
ぶどうは栄養価が高いので、ヨーロッパでは「畑のミルク」と呼ばれています。
主な成分は、果糖とブドウ糖、クエン酸、酒石酸が豊富に含まれていて、ビタミン類やカルシウム、リン、カリウム、鉄などのミネラル成分が豊富に含まれています。
ぶどうといえば、高い抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているので、次のような健康効果があります。
● 目の疲労回復
● 殺菌作用
● 夏バテ、疲労回復
● 生活習慣病予防
● 肥満防止
● 食欲不振
● 貧血予防
● 血圧を下げる
● アレルギー抑制作用
● 整腸作用
● 脳神経、末梢神経の正常化
● 筋肉を正常に保つ
● 粘膜を正常にする
● 皮膚、爪、髪などの細胞の再生を助ける
● 動脈硬化の予防
● 代謝を助ける
美容効果は次のようなものがあります。
● 抗酸化作用が高いので老化予防
● シワやシミなどの原因になる活性酸素を除去する
● むくみ予防
● 美肌作用
● アンチエイジング効果
ぶどう療法という治療法がヨーロッパでは行われていて、ぶどうを摂取し、肝臓や腎臓、胆石や胃の疾患、痛風などの治療に用いられているのです。
非常に吸収されやすく、体内に入るとすぐにエネルギーとして使われるので頭を使う仕事をされている方は、小腹が空いたときにすぐに食べられるように、レーズンを持ち歩いているとすぐにエネルギーとして働いてくれます。
レーズンは鉄分も多く含んでいて、貧血気味の女性には嬉しい食材になります。
ただ、カロリーが高いので量は加減して食べましょう。
ぶどうには他に、カテキンやアントシアニンなどのポリフェノールも豊富に含まれていて、若々しい肌を作ってくれます。
さらにレスベラトロールという若返り成分で、ポリフェノールの一種の成分も含まれているのでシミやシワの元となる活性酸素を減少させてくれます。
酒石酸という成分は、有機酸で、ワインを作るときに、樽に沈殿していた様子から、このような名前がついたと言われています。
この成分には、筋肉を引き締める作用があるので、シワやたるみ予防にも良いと考えられています。
ぶどうは果物だから体を冷やすの?
果物は体を冷やすと言われていますが、ぶどうはどうなのでしょうか?
確かにぶどうは果物になりますが、より細かく分類すると、体を冷やすと言われる果物と温める果物があるのです。
ぶどうは、体を温めてくれる効果のある果物になりますので、冷やす心配はないようです。
他に、体を温める果物をご紹介しておきましょう。
● りんご
● いちじく
● あんず
● オレンジ
● 桃
● プルーン
● さくらんぼ
そして、冷やす作用がある果物は次のものになります。
● バナナ
● スイカ
● メロン
● キウイ
● 柿
● グレープフルーツ
● レモン
● みかん
● マンゴー
● パイナップル
● 梨
南国の物が多い果物は、どうしても体を冷やす作用が働きやすくなります。
夏の暑い時期に、体にこもった熱を放出するために食べるのなら、体調不良にはなりにくいので、旬の時期に食べるようにすると安心です。
そして、冷やす作用が高い果物は、東洋医学的には夕方4時以降に食べないようにと言われています、この時間帯から気温が変わりますから、夕方からは摂取しないようにしたほうが健康に良い作用をしてくれると言われています。
ぶどうのおすすめの種類
ここからは、おすすめのぶどうの種類についての情報をまとめていきます!
まずは、気軽にスーパーなどで手に入る種類をご紹介します。
● デラウェア
● シャインマスカット
● ピオーネ
● 巨峰
これらは一般的に手に入れやすいぶどうの種類ではないかと思います。
この中で、皮ごと食べられるように作られているピオーネが、オススメになります。
ポリフェノールは皮にとても沢山含まれているので、出来ればぶどうは皮ごと食べた頂きたいので、皮まで食べやすいもののほうが美味しく食べられるからです。
そして、できるだけ農薬などを使っていないものを選ぶようにしましょう。
農薬の落とし方などについては、後ほどご紹介していきます。
ぶどうの選び方
せっかく美容効果も高いぶどうを食べるなら、できるだけ味のいいものを選びたいですよね?
ここからは、ぶどうの選び方をご紹介していきます!
濃い色をしていて、皮の表面にハリがあり、ブルームと呼ばれている白い粉のようなものが付いている枝の色が緑で、切り口が新しいものです。
実がびっしりと隙間なく付いているものを選び、ボロボロと落ちてくるようなものは鮮度が落ちているので避けましょう。
ぶどうの農薬の落とし方は?
確かに皮ごと食べるなら無農薬のものや自然農法のものがいいのだけれど、近所に売っていないし、ネットで買おうとしても意外と高いんだよねという方は、スーパーなどで購入したぶどうの農薬の落とし方を実践してから食べるようにすると安心です。
やり方は次のようなものがあります。
● 重曹水を使う
● ピリカレ
● 安心野菜
● エルフィンサンゴ
これらを使って残留農薬を落とす方法があります。
まずは重曹水ですが、掃除用ではなく食品用の重曹を小さじ2杯ほどボウルに入れた水に溶かし、1~数分ほど付けておきます。
ピリカレは、メダカのエサになるほど安全な万能粉石鹸で、合成界面活性剤、防腐剤などは一切使用していない、環境に優しいものになります。
1000倍に希釈して、果物や野菜を15分つけておくだけで残留農薬を取り除いてくれるのです。
安心野菜は、ホッキ貝の貝殻から作られている、100%天然除菌洗浄剤になります。
1gを2Lの水に溶かして5~10分つけておきます。
エルフィンサンゴは、サンゴから作られていて、サンゴは動物なので光合成をし、海を浄化する働きをしています。
この力を利用して残留農薬を取り除きます。
このようなものを使って農薬を除去する方法もあります。
重曹でやるのが一番お手軽ではないかと思いますが、他のものは洗剤として環境に優しく使えるので魅力的です!
ぶどうの食べ方や量、注意点は?
おすすめのぶどうの食べ方は、すでに書いたように美肌成分のポリフェノールは、実よりも皮に多く含まれてるので皮ごと食べるというものです。
レーズンなら皮ごと干してあるので、手軽に食べるにはもってこいです!
皮ごとはちょっと抵抗があるという方は、スムージーにしてしまうという手もあります!
他には、冷凍してアイスのようにバリバリと皮ごと食べるという食べ方もオススメ!
ちなみにぶどうのカロリーは、種類によって違いがありますが、基本的には100g59kcalで、デラウェアが一房119gとして、カロリーは70kcal、皮ごと食べても大丈夫なピオーネは一房235gとして139kcalになります。
大体一日100gほどが適量だと考えられていて、食べ過ぎは下痢を引き起こす可能性がありますので注意が必要です!
注意点ですが、果物なので食事前の空腹時に食べるのがオススメです。
なぜなら、果物は独自の消化酵素を持っているので、空腹時に食べれば30分ほどで胃の中を通過していきますが、食後に食べると、胃の中で他の食物と一緒になってしまうので、胃のなかに長くとどまることになり消化吸収の邪魔をしてしまうからです。
食事をした後なら、4時間ほど経ってから食べるようにしましょう。
そして、食べ合わせが悪い食材がありますので、ご紹介しておきます。
ぶどうを食べた後、牛乳を飲むと下痢をする可能性があるので辞めたほうがいいようです。
他には大根と一緒に食べると、甲状腺機能を阻害する物質を腸内で作ることが分かっているのでこれも避けたい食べ合わせです。
海産物(エビやイカ)を食べた後に、ぶどうを食べるのもオススメ出来ないので避けてください。
理由は下痢や嘔吐する可能性があるからです。
今回はぶどうの美容効果やおすすめの種類、食べ方や注意点などをご紹介していきました!