女性のカンジタ膣炎の初期症状はどんなもので、自然治癒はするのでしょうか?
1 女性のカンジタ膣炎とは?
2 女性のカンジタ膣炎の初期症状は?
3 女性のカンジタ膣炎の原因は?自然治癒するの?
4 女性のカンジタ膣炎の予防法や治し方は?
5 カンジタ膣炎は他人に感染するの?
この記事では、意外と多いと言われていて、放置している女性も多いらしいカンジタ膣炎についてしっかりと理解をしていきたいと思います”
女性のカンジタ膣炎とは?
表現方法としてはなんですが、女性のカンジタ膣炎は膣に出来た水虫とも言われていて、免疫力などが落ちると出やすいようですが、一度はこの症状を発症した女性も多いのではないでしょうか?
カンジタ膣炎とは一体どんな炎症なのでしょうか?
性行為をしていなくても発症するのがカンジタ膣炎で、感染症なのですが、性感染症ではないのです。
これは、膣内の常在菌であるカンジタという真菌(カビ)が異常に増えてしまうことで発症してしまいます!
ですから、もともと自分が持っていた弱い雑菌が増えすぎただけになるので、性感染症とは違うのです!
特に多いのが、性器カンジタ膣炎で、成人した女性に多いのですが、稀に幼児や、免疫力が弱まってしまっているシニア世代でも発症することがあります。
カンジタは酵母菌の仲間で、酵母菌とは微生物の一種で、人間にとって有益な発酵をしてくれるカビの親戚になります!
パン酵母やビール酵母が酵母菌ですが、体内で整腸作用があり、免疫力を高めてくれるのです。
カンジタ菌は悪玉菌として女性の膣内に存在していますが、身体の中は酸性に保たれているので普段は悪影響を及ぼしません。
バランスが崩れ、体内の酸性が弱まると菌が増殖し、カンジタ膣炎を発症してしまいます。
そして、高温多湿になる夏では、家の中のカビも増えてしまいますが、女性の身体も、この時期にこの症状に悩む人が増えます!
女性のカンジタ膣炎の初期症状は?
それでは、女性のカンジタ膣炎の初期症状は一体どんなものがあるのか見ていきましょう!
初期症状はおりものの異常、そして膣内や外陰部の痒みが特徴になります!
女性がカンジタ膣炎になると、初期症状としておりものが酒粕状やヨーグルト状のぽそぽそっとした感じや、チーズっぽい感じになり、おりものが白や黄緑になります。
正常なときのおりものは、少し粘性がある液体という感じです。
やっかいなのは、このような症状が出てこないのに、女性がカンジタ膣炎を発症している場合です。
初期症状が出ない、もしくは出にくい人もいるのです。
そして、初期症状はおりものがシートなどでかぶれを起こしただけと勘違いをしてしまう場合もあり、ちょっとかぶれているだけだろうと軽く考え、この初期症状をそのまま放置するケースも多いのです。
実は、女性のカンジタ膣炎は慢性化しやすく、一度発症すると日常生活の変化ですぐに再発してしまいます。
それでも初期症状を放っておくと、症状が重症化してしまうこともあります。
なんだか膣がかゆい、おりものの色が変だなと思ったら、恥ずかしいかもしれませんが、診察を受けたほうが安心です!
ちなみに、次のような初期症状を感じた場合は受診したほうが安心です。
★ カッテージチーズのようなおりものがある
★ 体調がわるくなると痒みが出る
★ 白っぽいおりものが増えた
★ 膣周辺が痒い
★ 性器と肛門の間がヒリヒリとしている
★ セックスのあと出血がする
★ 膣の腫れやただれがある
女性のカンジタ膣炎の原因は?自然治癒するの?
それでは、この症状の原因や自然治癒するのか、初期症状が分かったところでこんな疑問について見ていきましょう!
まず原因は、次のことが関係していると言われています。
★ 免疫力が下がった
★ 真菌の一種であるガンジタ菌に感染するから
★ 長期間抗生物質を使用していて、膣の自浄作用が衰えた
★ 糖尿病にかかっている
★ 疲労がたまっていたるとき
★ 生理前や生理中、妊娠中
★ 不規則な生活を送っている
★ 膣洗浄剤を使いすぎている
これらが、カンジタ膣炎に感染しやすくなる原因になります。
性交での感染は10人に1人と少なく、多くの人が自分が原因となって発症し、初期症状を繰り返し出したりします。
初期症状が出てきたとき、症状自体が軽いのなら自然治癒することもあると言われています。
すでに書いたように、免疫が下がったときに感染しやすくなるので、自然に免疫があがれば、自然治癒する場合もあるのです。
日和見感染のひとつなので、軽度なら自然治癒することが多いと言われています。
日和見感染とは、健康な人には感染を起こさない微生物が原因菌となる感染症のことです。
仕事が忙しくて過労気味だったり、夏の冷房と外の暑さに参ってしまい夏バテなどを起こしているときなど、免疫ががくんと下がってしまったときに初期症状を出しやすいので、体調管理をしっかりとやっていれば、自然治癒する場合もあるのです。
出来れば自然治癒してもらいたいと考えているのなら、規則正しい生活をし、栄養をしっかりと摂取するようにし、運動も適度に行い、さらに質の高い睡眠をとるようにしましょう。
そして、夏は通気性の良い下着を身につけるなどの工夫をして、膣周辺が蒸れないように気を配ってあげてください。
女性のカンジタ膣炎の予防法や治し方は?
ここからは、女性のカンジタ膣炎の予防法や治し方についてまとめていきます!
すでに何度も書いているように、免疫力が落ちると感染しやすいので、とにかく予防法としては、規則正しい生活習慣を持ち、健康を維持できるように気を配ることです。
不規則な生活をしながら、夜更かしをして睡眠不足で栄養もあまり摂取しないという生活をしていると、何度も再発を繰り返し、自然治癒もしなくなってしまいます。
初期症状を繰り返して、痒みを何回も感じるのは嫌ですよね?
ならば、自分を大事にすること、これこそが予防法になります。
個人的にも忙しく働いていた20代前半に、カンジタ膣炎を発症した経験がありますが、女性の多くが経験しているといいますから、どれほど痒いか理解されている方も多いと思います。
当時は今ほどカンジタ膣炎や病気などについての知識や情報はそう簡単に手にできない時代でもあり、なんだか痒いと思いつつも、何度か自然治癒していったので、あまり気にしなかったのです。
2017年現在、ネット上に子宮系女子というカテゴリーの人達が増え、産婦人科医なども、カンジタ膣炎について啓蒙活動をされていて、情報を受け取りやすくなっているのですが、私が20代の頃はそんなことはまったくなく、こちらの記事でもシェアしたように、女性は男性の小さいバージョンだという認識の西洋医学全盛の頃でしたから、女性が自分の膣について気にして、病院で診察を受けるなどという意識は育っていませんでした!
そもそも、あの頃はまだ女性性は男性性にかなり抑圧されていた時代でもあったので、女性の身体を大事にするという意識などほとんど知られていない時代でもあったのです。
しかし、ステキな時代になりました。
こんなふうに情報発信をして、女性達へ身体をいたわろうよというメッセージを送ることができるのですから、20代の頃の苦い経験は、現在のエネルギー源でもあります。
当時の自分に、女としての身体をもっと大事にしなさいと、声高に伝えたい!
どうか、女性のカンジタ膣炎を予防するために、自分の身体の声を聞き、大事にして、おかしいなと感じたら一人で悩まず、女医さんなどに相談するなどして、対処していってくださいね!
他に予防法としては、次の方法もあります!
★ 生理用ナプキンなどはまめに交換する
★ おりものシートを使わない
★ 厚めのガードル、デニムをはかないようにする
★ 甘いものや炭水化物を摂り過ぎない
生理用ナプキンも、化学繊維で作られているものではない、身体に優しい個人的にも使っている「ナチュラルムーン」の天然コットンで作られたナプキンや、賛否両論ありますが、やはり肌に優しいオーガニック布ナプキンなどもおすすめです!
ナチュラルムーンは、生理中に膣の荒れなどが起こらないので本当におすすめです!
付けていていつも「肌に優しいなぁ」と実感できます!
それでは、現在のカンジタ膣炎の病院での治し方について情報をまとめていきます!
病院では診察後、カンジタ膣炎だと診断されたら、まずは膣の洗浄をしていきます。
その後、主にイミダゾール系の抗真菌剤を膣の中に挿入したり、痒みがひどいときは塗り薬を使うこともあります。
内服薬の抗真菌薬を飲むという治し方もあります。
女性のカンジタ膣炎の初期症状が出たあと、市販薬で治す方法もあります。
カンジタ膣炎は他人に感染するの?
例えばあなたがカンジタ膣炎に感染していることを知らずに、恋人や夫と性交をした場合、相手の男性に感染させることもあります。
そして、子供がいらっしゃる方で、感染している方は絶対にお風呂上がりのタオルを共有しないようにしましょう。
一緒に使ってしまい、子供の目に菌が入って炎症を起こしたなんて話もあるようです。
今回は、カンジタ膣炎に女性が感染したときの初期症状はどんなものがあるのか、自然治癒はするのかといった情報をまとめてシェアしていきました!